皆さんは1980年に出版されたアイデアブック6000という本をご存知でしょうか。数あるアイデアブックの中でも特にAFOLに人気なこの一冊ですが、今回ようやく入手したので、この本の魅力を直接読んで語っていこうと思います。(話逸れまくったりどうでもいい情報も含みます)

なんと1000円で入手。
最近国内で見かけなかったので、最悪ブリリンで買おうかとも思っていましたが、送料バカ高い+状態が保証できないので本当によかった。
40年以上前の本ではありますが、全84ページの存在を確認、破れたページもありませんでした。
魅力1 LEGOLANDシリーズの世界観

愛読書のLEGO Collecter 2 Editionには1980年発売とあり正式名称は「LEGOLAND Idea Book」。1980年〜84年の日本のカタログにも商品として掲載されており、当時の販売価格は600円でした(私は85年からしか持ってないのでアイデアブック200が掲載されてました😢)
ヨーロッパでは1979年のクリスマスに発売されたとどこかで読んだ記憶があり、品番も1980年初頭に出た製品の番号なので、この本が製作されたのは1979年で間違いないでしょう。なのでこの本のアイデア元として使われている製品はまだミニフィグ登場から2年間でリリースしたもののみのため、初期フィグ大好きな私にとってはよだれの出るラインナップばかりです。
こちらミニフィグが掲載された初のアイデア本であり、唯一※₁レゴランドシリーズのセットのみを対象としたものとなっています。
※₁レゴランドシリーズ
1978年から導入された5〜12歳向けのセット(街・宇宙・お城・南海の勇者初期)。1991年からはBassic、船、トレインが統合され"system"となる。

(画像は1985年と92年のカタログ)
登場するすべてのものがミニフィグスケールで統一されているので、レゴランドシリーズの世界観を存分に楽しむことができます。
また、ミニフィグが誕生したことで生まれたロードプレートによって、街の形成と拡張ができるのも今までのアイデアブックにはない大きな違いです。

まず開くとまえがきが。ヨーロッパの中に日本もありますね。当時日本はお城シリーズ未発売で、日本での初登場は84年のクルセイダーからです。そういえばアメリカが無いですよね!?
実はアメリカだけ北米版として販売されており、最初のまえがきが英語で丸々1ページ長文で書かれています。
このまえがきを最後に文章は一切見られなくなり、写真のみのページが続きます。
このアイデアブックが人気である大きな理由が、この本がアイデア本であるのに加え、2人の主人公が織りなす冒険に満ちた愛の物語絵本として展開されているからです。魅力2 ストーリー性
今までリリースされたアイデアブックには※₂Maxifigureや※₃プロトフィグは登場していたものの、あくまで遊び方のヒントとしてそこに存在するだけでした。
※₂Maxifigure
1984年〜ミニフィグ登場まで主にホームメーカーシリーズ(日本ではレゴ・ファミリーとして展開)にいた大きなフィグ

※₃プロトフィグ
1975年〜ミニフィグ登場までいたミニフィグの前身となる顔無し腕無しのミニフィグ。分かりやすくプロトフィグって呼んでる(bricklink、bricksetではLEGOLANDに分類)


主人公はこの2人のカップル。北米版では茶髪の男性はビル、赤おさげの女性はマリーと名前がつけられています。固有名のあるフィグはこれがおそらく初でしょう。
この2人の名前がビルとマリーというのはAFOLの間では比較的有名ですが、実は同一人物が他の書籍で別名で存在します。
その書籍は※₄The Bricks Pieces magazineで、1983年から89年まで連載していたIndigo and Polka Dotに彼らが登場しています。
※₄ The Bricks Pieces magazine(1974〜2000)
レゴクラブの前身となるイギリスの雑誌。bricksetで読めます→ https://brickset.com/library/bricksandpieces
タイトル通り彼らの名は男性の方がインディゴ、女性の方がポルカドット。83年春号では白黒でしたが、秋号でカラー化し、彼らがビルとマリーと同一人物であるというのが分かります。北米ではビル/マリー、欧州ではインディゴ/ポルカドット呼びなんすかね笑

話せば長くなるので興味のある人はbricksetで読んでね。
彼らはこの2つ以外での登場は確認はできていませんが、とある海外AFOLが60153に付属しているフィグがビルとマリーの老後説を提唱していたり…笑

アイデアブック6000に話を戻します。
マリーは地元の小学校で教師として、3年生の子供たちにかけ算・割り算表の細かい部分を教えていて、ビルは地元の港湾施設で物流係として働いているという設定。
新居が火事にあったり、タイヤがパンクしたり、車が無いと思ったら宇宙船があって宇宙へ、はたまた中世へタイムスリップなど、2人のストーリーも進みつつ、他の名無しキャラたちの様子もインストを挟みながら紹介されています。
このようにこのアイデアブック6000には今までのアイデアブックにはないストーリーモノとなっています。
私は読んでいるうちにある違和感に気付きました。
七三ヘアーの形、変じゃね?
どの写真を見ても七三ヘアーくんだけ後頭部がぺしゃんこです。分け目もどことなくくっきりしているような。

手持ちの七三と比べると一目瞭然。

ちなみに今比較した七三はわが家で最も古い金型(383騎士トーナメントのフィグに付いてたやつ、写真左)のものなので、当時発売していた七三がぺしゃんこだったということはまずないでしょう。
この七三についての違和感に対して私はデジャヴを感じていました。そのデジャヴというのは、この本が作られた同年の1979年の製品箱画像。


こちらの七三はおさげをカットしたような形をしています。この話を以前知り合いのビルダー達にしていたのですが、まさかアイデアブック6000で似たような共通点が見つかるとは。
おそらくこれらの七三が流通しているものと違うのは、この写真が七三ヘアーが発売される前に撮られたからであると考えます。実は七三の初登場はおさげよりも後の1979年で、2番目のミニフィグヘアーです。なのでおそらく2つとも試作段階のプロトタイプヘアーなんじゃないでしょうか?
魅力3 かわいい限定ステッカー
私が現物を入手したかった理由です。この本には限定のステッカーが付属しています。

可愛くない!?
ちょー可愛いんですこれが。残念ながら購入したものは全て揃ってはいませんでしたが、あまり必要ない絵柄だったり被ってるやつだったので、個人的に全然オッケーノープロブレム。一部他製品にも使われているステッカーもありますが、ほとんどがこの本限定デザイン。

クラスペえええええ!!!!
左上の赤スペースマンドアップステッカーはなんと2024年発売のモンキーキッドで2×4スケールで復刻しています↓

オタクを興奮させるラインナップに感動する当時のDeRa

ビルとマリーのトルソーステッカーもこの本にしかついていません。

ビルはプリントされたトルソーにステッカーを貼っているという笑
他面白い箇所を紹介していきます。

個性的な宇宙人(?)たち。
プロトフィグを使っていたり、トルソーを反対にしているのが面白いですね。

これはもしやイリーガルビルド…!見なかったことにしよう…

4.5Vライトユニットを使った電飾表現。これはやりたくなる!

小物もシンプルながらよくできてます。コーヒーメーカーめちゃかわいい。
いつものMOC紹介よりも大作になってしまいましたがいかがだったでしょうか。相変わらずのヘタクソ文章なのは置いておいて、アイデアブック6000の良さは少しでも伝わったんじゃないかなと思います。まとめ
このアイデアブック6000、Peeronで全ページ読むことが可能です!ちなみにPeeronに掲載されているのは北米版です。ちゃんとビルとマリーの名前が明記されています!↓
http://www.peeron.com/cgi-bin/invcgis/scans/?s=0&tid=6&ct=1
アイデアブック6000以外のアイデアブックも読めるのでぜひ!
いつかステッカー使いたいなーと思っているのですが、40年以上前のものに粘着力はあるのでしょうか?若干使うのもったいないという気持ちもありますが、使わないと買った意味がないので必ずや。
長々とご覧いただきありがとうございます。
次回の雑記はミニフィグの金型とプリント解説になるかと思います。現在執筆中!ではまた。
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