見覚えがあると思いますが一応新作です。

制作期間は2週間程。JBFまで2週間しかなくて、結局徹夜して出発当日の朝に完成させました。
9月からデンマークで1年間展示されることになったので、輸送に耐える強度と最低限の見た目のクオリティにするためリメイクを決行しました。
昨年の10月に制作したトラの改修ではなく、頭部は造形変わらずで強度面の修正、それ以外を1から丸ごと作り直しています。なので前作と見比べながらということでサクサク進められました。
トラを作るのは今回で3度目になります。初めてが年賀状用に制作した約3年半前→ https://deralego0503.livedoor.blog/archives/13334847.html
で2回目が約10ヶ月前→ https://deralego0503.livedoor.blog/archives/29999087.html
トラが他の制作物と違って大きく制作難度を上げている理由は、クリアしなければならない項目が多いことにあります。制作難度SSS "トラ"
1. 自然な曲線や筋肉表現に模様をつける
トラの体はしなやかな筋肉と流れるような曲線で構成されています。それだけならウェッジやスロープを使えば簡単ですが、そこに模様を付け加えると一気に強度が落ちます。
2. 彩色
前作からダークオレンジとミディアムヌガー、白、の3色を使っていますが、自然に変化させるには、パーツの色分けを工夫しないといけません。
3. 可動とスタイルの両立
これはレゴの生物可動すべてに言えますが、関節を隠し、隙間を作らずに干渉しない可動を作るのはめちゃくちゃ難しいです。特に柔軟な身体をしているネコ科はアホ難度だと思います。
で、お座りや伸びのポーズを取らせようとすると、骨格を意識した関節構造が必要になり、これを怠ると可動させたときに見た目が破綻します。
4. サイズ感
小さいモデルで作る場合、表現できる細部に限界があります(特に模様)
逆に大きくするとパーツ数が膨大になり、重量や構造の安定性の問題が発生します。
5. 顔
トラの顔の部位を形成するだけで精一杯なのにそこに模様を加えなければならず、しかも他の部位と違って白、黒、ダークオレンジ、ミディアムヌガーと全ての色が入り混じっています。
1〜4は全て念頭に置きながら組んでいかなければならず、可動範囲を広くしたら隙間が生まれ、隙間を埋めたら干渉して動かなくなり、造形を良くしたら強度が落ち、の繰り返しで、修正する度別の問題が発生していました。
可動






見た目は前回のとさほど変化はありませんが、強度と可動が大幅に進化しました。では前作と比較しながら紹介していきます。

まずお座りの姿勢。お尻が接地するようになりました。こうして比較するとより自然な姿勢になっているのがよく分かりますね。
お尻の接地だけでなくこのように腰を曲げた状態でのお座りができます。

さらに首の可動範囲も大幅UP!
可動軸の位置を変えて、出っ張った肩甲骨ごと内部に収納し、可動域を拡大させました。公式が最近のクリエイターやフィグタイプの動物に用いる手法と似たような感じですね。


頭部から1番遠いところに縦回転の関節があり、その次に横回転の関節、そして最前にボールジョイントと、首だけで3箇所の可動部があります。
ここまで首が持ち上がっていますが、隙間もなく模様も崩れていません。

首の可動範囲の拡大により、もはや固定作品のような柔軟なポーズが可能に。下半身も360度回転し、股を閉じたり開いたりもできます。

前回とほとんど変わっていないようにみえますが、腰と首の曲がる角度はやや大きくなっています。

腰(腹部?)の表皮引き出し構造は前作と同じですが、ボールジョイントが見えてしまっていたのが見えなくなったので、メカ感を完全に無くすことができました。
造形・スタイル

スタイルも結構変わっていたりします。
前作は筋肉質なアニメプロポーションで、いろんなパーツを試験的に使用していましたが、今回はパーツバリエーションを減らして、本物寄りのデザインにしました。

左から3年半前、10ヶ月前、今回。
3年半前は手持ちパーツの0円ビルドなのでしょうがないですが、こうして見ると造形面にたいした成長はありませんね。
輸送に耐える強度
前作に比べて大きく変わったのが強度です。
海外輸送といえば、ダンボールを放り投げたりしているイメージなので、何してもバラバラにならないように意識しながら組んでました。
おかげ様でベッドに放り投げても無傷なほどしっかり接続されているので、ダンボールの中で揺さぶられてもおそらく大丈夫でしょう。
まとめ
前作で残っていた課題を解決できたのは良かったかなと思います。
何回も言っている気がしますが、トラは柔軟でポーズによって色々な表情が出る生き物なので、今回やり過ぎなくらい可動するようにしてます。ただ可動を付けるだけで何倍も時間がかかるのと、強度と可動域確保のため造形に力を入れられなくなるので、柔軟性の少ない生き物は制作時間削減のためあまり意識しないようにしたいですね。
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コメント
コメント一覧 (1)
DeRa
が
しました